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あぁ、ウチにもダイソンの掃除機がやってきた(DC44レビュー&収納用ブラケットの設置方法)

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追記 18th Oct. 2014

ダイソンの収納用ブラケットの設置についてのアクセスが多いのでご案内を加えました。

本稿で紹介している方法はディアウォールという製品を使って室内に“マイ柱”を立て、それに収納用ブラケットを取り付ける方法です。収納を繰り返す際の重さや衝撃、特に持ち上げ時の上方向の力にも対応できるのが利点です。収納用ブラケットと柱は4インチ幅なのでピッタリスッキリ設置できます。
(建物の構造を考慮すると柱への設置が望ましく、壁材へ直接取り付けるのは避けたほうが無難です)

材料

ディアウォール1個(1組)
ツーバイフォー材1本(ディアウォールの説明書に従い、天井高さに合わせて適切な長さのものを用意してください。ほとんどのお宅で8フィート材を若干カットすることになると思います。木材は買うときにカットしてもらってください)
さら木ねじ2本(太さ4.5mm 長さ38mm ※他の型番のダイソンをお使いの場合は念のため太さを確認してみてください)

工具など

天井高さを測る道具や方法(メジャーや、糸を垂らしてから糸の長さを測る方法など)
キリとプラスドライバー または、電動ドリル(ドリルビット4mm、ドライバービット)
※電動が断然オススメです。


なお、本稿では「DIY経験がないなら、そういう友達を頼ろう!」というスタンスでお送りしています。

実際にディアウォールで設置したかたからご報告をいただきました。ブログ記事を公開してらっしゃいますのでご参考になさってください。


以下は掲載時のままです。長文と文体の練習を兼ねて書いたので この追記箇所とはムードが異なりますが機嫌が悪いわけじゃありません。もう少しお付き合いしてもよいと思われたなら続きもご覧になってみてください。






増税前に駆け込みで自動車や大型家電を買い換えたご家庭は多いと思う。私はというと、それほど大きい買い物はしなかったと思うが、それでも掃除機を買い換えるという決定をした。

今まで使っていた掃除機は大学生時代の一人暮らし用のもので、いわゆる「掃除機」なのだが安物のせいか当初から吸引力が弱くてイマイチだった。こういう機会でもないと買い換えるきっかけがないアイテムなので、今回は思い切ってダイソンにしてみた。

さて、毎度のことだがレビュー記事は私なりの視点で書くことにしている。私は広告原稿を書いているのではないし、アフィリエイトもしていない。ここでは純粋なレビューをお届けしたい。なので、購買意欲を刺激するノリのいい文章を探しているなら他のサイトやブログを覗くことをお勧めしたい。ご理解いただけるなら先に進もう。


掃除はカビとの戦い


今回レビューする掃除機はダイソンのDC44というモデルだ。実はコレ、米国向けのモデルである。日本向けのDC45に相当している。コードレスクリーナーのラインナップはザッと次のようになっているので見てほしい(値段は2014.4.6時点の価格.comを参考にした)。

DC62:最新モデル ¥54,728~¥73,008
DC45:旧モデル ¥40,000~¥69,462
DC35:旧々モデル ¥35,100~¥51,223

ずいぶんと値段に幅があるように見える。性能も微妙にアップデートしていたりという違いがある。だが重要なのは掃除ができるかどうかだ。

掃除とは「カビのエサを奪い取ること」である。日本の室内では、髪の毛・フケ・食べ物のカスを吸い取ることが掃除機の使命といってよいと思う。土足で室内を歩く国だとこれらに加えて土砂や植物の種子や残骸を吸うことも欠かせない。

用途を考えた場合、DC62はオーバースペックに思った。床に落ちた釘や画鋲、ガラスの破片やサプリメントの錠剤を吸いたい場面は少ない──大きなゴミは手で取るからだ。それに下位モデルでも強モードの吸引力があれば破片や錠剤は吸える。吸えないとしたらノズルが合ってないときだけだろう。

結局、掃除で大切になるのは「ゴミを溜めない」ということになる。ほうきとチリトリで集めたゴミを取り置いておく人はいない──紙パック式の問題点はそこだ。せっかく掃除しても紙パックの中でカビが増えてしまう。最適な環境では3日目くらいからカビを目視できるようになるから、2週間〜1ヶ月で紙パックを交換するのが理想的だと思う。これを守らないと排気が臭うようになる。

私は、とある高齢者のお宅で10年以上も紙パックを替えていなかった例に遭遇したことがある。そこでは紙パックの存在自体が知られていなかった。吸ったゴミが見えないせいでこうなるともいえるし、本体がなめらかで美しい形状をしているせいで「フタが開く」ように見えないのも良くなかった。デザインの失敗例だと思った。

だから基本的に紙パック式でない掃除機がよく、しかも毎回のゴミ捨てが簡単なものがよいと考えている。となると、現状ではダイソンの掃除機しか選択肢がなかった。CMは吸引力が変わらないことを謳っているが、私にとってはゴミ捨てが簡単で必要十分な吸引力があればよかった、ということになる。

蛇足になるが排気が極度にクリーンであることなどは掃除機の評価対象とみていない。フィルターを通り抜けるような微小なチリは人が動いただけでも舞い上がるものだから、それを掃除機でどうにかしようとは考えない。掃除中は窓を全開にして換気するものであるし、そうでなければ空気清浄機を全力運転している。

チリに対処するなら水拭きすべきである。また、どんなに吸引力があっても皮脂汚れなどは吸えない。掃除は、掃除機がけの後にフロア用ウェットシートなどでの水拭きが絶対必要なのである。面倒だから毎回とはいかないが、たまには水拭きしないといけないことは合わせて書いておきたい。何でもかんでも掃除機ひとつで済むものじゃないのだ。


ダイソンの掃除機は高い


なぜ米国向けのDC44を選んだか? の話を書こう。結論から書くと日本向けよりも安いからだが、私にとって納得のいく内容かどうかがより重要だった。

実は最初に考えていたのはDC35だった。これは店頭で¥45,000くらいだ。値切ったりポイントがついたりで実質¥40,000くらいになるのだと思う。ネットの最安値では¥35,100ということだった。そして、ひとつ新しいDC45は¥54,000くらいだ。

しかし、DC45相当のDC44がAmazonでは¥35,000で売られている。ebayでは日本円にして¥30,000くらいから見つかるので、本来はそのくらいの値段で小売店も商売になるのだといえる。税制度などもあるのかもしれないが、米国定価と思われる$399から追加的にかかっている金額の意味を私は好意的に受け取れなかった。

つまり、ダイソンの掃除機は高価だが、ダイソン・ジャパンの掃除機はもっと高価なのだ。予想だが、日本のカスタマー・サービスのための日本人の人件費などからこのような設定になっているのだと思う。

しかし、日本の大手メーカーの掃除機も軒並み高価だということも書いておく。日本円にして¥10,000以下の製品が米国の通販サイトの売れ筋にある中で、2〜3万の製品を売るpanasonicの立ち位置は高級メーカーに見える。ダイソンもセールス戦略などが絡んで今の値段なのであるから、家電は製品の性能と値段を比例させて考えるのは無意味だと思う。紙パックだって衛生的なペースを守って交換すれば年間¥10,000近くかかり、決して安くはない。

ダイソンの掃除機はサイクロン・テクノロジーばかりが取り沙汰されるが、値段を押し上げているのは強力モーターに使われているであろうネオジム磁石とLi-onやNCM等の高性能バッテリーだろうと思う。実は後者のセットが新技術であり高価だ。サイクロン・テクノロジーは特徴的だが、それだけが値段を押し上げる要因ではないと思う。

さて、一通り書いてはみたが、何よりも、私は今までカスタマー・サービスを利用したことがない。そしてカスタマー・サービスを利用しないつもりであれば米国向けのDC44が¥35,000というのは魅力だった。もしも海外とは仕様が大幅に違っていて紙パックまで取り寄せないといけない掃除機であれば選べない選択肢でもある。

ダイソンなら不良品に当たる確率は低いだろうという期待もあった。実際のところ、海外製品は不良品に当たりやすいのだ。¥10,000くらいまでの製品なら微妙に具合の良くないものに当たることはけっこうある。が、そのくらいは自分で直したり調整できると思ったので今回も海外製品にした。

届いてから開封して驚いたのは、パーツを包んでいるビニール袋や説明書に日本語の表記があったことだった。もしかしたら製造段階では日本向けも米国向けも同じなのかもしれない。真相はわからないが製品は快調に使えている。値段も当初¥45,000と思っていたところをランクアップしつつ¥35,000で済んだので満足している。

これ1台で、床、家具上、エアコン・空気清浄機・ファンヒーターのフィルター、車内まで掃除できる。バッテリーはどうしたって何年も使えるものではないが交換品が¥10,000以下で売っている。他の理由で使えなくなるとすれば基板上のコンデンサーの劣化だろうと思う。この場合は買い換え時期とみる(私は電子工作の経験はあまりないから修理は億劫だ。が、人間が作っているものは基本的に修理できるということは覚えておいてもいいかもしれない)。


収納用ブラケットを使う


英語表記はドッキングステーションとあるが日本語では収納用ブラケットとある。どっちがわかりやすかはともかく、ダイソンのコードレスクリーナーは壁面に取り付ける充電台が付いているのがウリのひとつである。


収納用ブラケットを使うと省スペースなだけでなく充電ケーブルを抜き差しせずに済むし、ヘッドが床に当たらないので収納中にブラシに折れグセがついてしまうことも避けられる。

いいことづくめなのだが、正直にいって今回もっとも手間のかかった部分がこの収納用ブラケットの始末だった。DIY文化がある米国なら問題ないのだろうが、平均的な日本人にとって収納用ブラケットの設置は困難を伴うと思う。設置したい人のために以下にメモを残しておくことにする。

私がとった方法の概要はこうだ。まず、ディアウォールという商品を用いて柱を立てる。そして、ディアウォールで立てた柱に収納用ブラケットを設置する。材料を買って帰宅してからは15分もあれば完了するが、この時点で全くピンとこない人は工作好きな友人に頼んだほうがいい程度には難しい。もしあなたがそうなら以下のセクションは読まなくていい──代わりにその友人に読んでもらおう。

では、材料と工具とコメントを書いておく。

材料:
ディアウォール1個
ツーバイフォー材1本(買うときに天井までの高さから45mm短い長さに切ってもらおう。)
さら木ねじ2本(私は太さ4.5mm、長さ38mmのステンレス製にした。)

収納用ブラケットの幅は4インチなのでツーバイフォー材にピッタリ合う。最近の建築なら8フィートのものを少し切ることになるかもしれない。なぜならツーバイフォー工法で建てられていれば床から天井までの高さは2400mmということが多いからだ。ウチはまさにそうで、8フィートのツーバイフォー材を2355mmにカットしてもらうだけというお手軽さだった。かなり長いが軽自動車にも斜めになら積めると思う(ミライースみたいに小型だと自信がない。車内も測ってみてほしい)。人にぶつかる可能性が大なので電車やバスに乗るのは控えたほうがいいだろう。

ねじ穴の直径は5mm、これはコーススレッド(西洋木ねじ)の5mmとピッタリなのだろう。日本の木ねじは4.5mmの次が5.1mmなので確実性をとって4.5mmを用意した。材質はユニクロよりステンレスを断然お勧めする。ユニクロはねじ山がダメになりやすいから取り外す可能性のあるものに使うのは適さない。(わからない人のために書くと、もちろん衣料品のユニクロのことではない。)

なお、持ち家であろうとなかろうと安易に壁に設置するのはお勧めしない。掃除機の重量がそれなりにあるだけでなく、収納のたびに上下に力と衝撃が加えられる。石膏ボードだとねじを入れた部分がいつか崩壊するだろう。木製の柱か、柱が背後に走っている壁面部分を見つけて設置することになる。ならば、いっそのこと柱を立ててしまったほうが自由でいい。ディアウォールなら柱ごと設置場所を変えられるので後悔もないだろう。

工具:
メジャー(床から天井までの高さを詳細に測ろう)
電動ドリル
ドリルビット4mm(下穴をつくるために必要)
ドライバービット(電動ドリルに付属のもので合うと思うが、長さがないと収納用ブラケットの上側のねじが回せないかもしれない。)

必要なねじのサイズは書いておいたのでノギスは必要ない。ただし、モデルチェンジのときにサイズが変わっていることも(まずないだろうが)可能性としては考えられる。パッとみて違和感があれば測ったほうがいい。

メジャーがない場合は糸と画鋲を使って測ることもできる。糸を画鋲の針に結び、天井に刺す。垂らした糸をピンと張り、床につく位置で切るか、またはマジックで染める。あとは画鋲を天井から外して、糸を定規で少しずつ測ろう。伸びない糸が適しているのでミシン糸などがいい。

収納用ブラケットの設置は電動ドリルがない場合が一番苦労するだろう。木ねじを1段細くしたとしても下穴無しではねじが通らない。キリで下穴を作れないこともないが、その後のねじ回しと合わせると予想以上の重労働になるだろう。

かなりの割合の人にとって電動ドリルが問題だ。手軽に買えるが他に使う予定がない。わざわざ買うよりも友人を当たってみるほうが賢いと思う。工作やメカが好きそうな男性を当たると早いかもしれない。電動ドリルの扱いは「男子力」とでもいったらよいか。車のタイヤ交換用に持っている人もいるが、その場合はドリルビットも持っているか確認がいるだろう。ドリルビットは工作にしか使わないからだ。

以上で収納用ブラケットの設置に必要な補足は終わりだ。あとは添付の説明書をみて作業してほしい。余力があれば電源タップも柱に取り付けるとよいと思う。充電用の電源アダプターはコード長がそれほどないので柱に電源があると便利だからだ。あとは柱の設置場所によるが、照明を取り付けたり、テレビやスピーカーを宙に浮かせて設置するときにも柱とそれに付けた電源タップが役に立つ。


最後のは掃除機とは関係のない話だったが、これで今回の記事を終えたいと思う。今回は「〜である」と書きたくて文体を選んだがあまり「〜である」と書かなかった気がするのである。誰かの役に立ったのなら幸いなのであ〜る。

4 コメント:

  1. いいですねえ、ディアウォール注文しました。
    建売だから直付しようか、でも合板だけだしと悩んでました。
    参考にさせていただきます。

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  2. 丸山さま、コメントありがとうございます。
    事後談として、柱の設置から丸7ヶ月経ち、今のところズレやガタつきも一切なく使えています。安定性は十分と思います。
    無事に設置が済むといいですね。

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  3. 無事設置できました。いい感じです。
    ありがとうございました。

    ↓のブログに書いてみました。
    http://turedure-plog.blogspot.jp/2014/10/dc62.html

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  4. 丸山さま、設置おめでとうございます! お役に立てたような気持ちで、嬉しいです。
    ブログの記事は本稿のトップにご紹介させていただきます。ありがとうございました。

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