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【お悩み中】SIGMAレンズ選び (2014Mid)

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レンズ購入待った無し。 …のつもりだったんですけど、やはり国際見本市 フォトキナに合わせてサプライズがありましたね。そうでなければ今頃はブログ・チャレンジの達成を祝して標準レンズを注文してたところ。いや、「サプライズがある」と思ったから注文してなかったわけで、この揺れる心境はご理解いただけるものでしょう。

今回はSD1 Merrillのための2本目レンズを選ぶにあたって私が考えていたことを書きます。まず、標準レンズを選ぶときのポイントを書き、それから発表のあった望遠ズームレンズへと話を移しましょう。


あぁ、そうそう。先週 ゴミを拾った場所では、タンポポが咲きました。

SD1 Merrillの標準レンズは選択肢がけっこうあります。ざっとご紹介。

  • 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
  • 35mm F1.4 DG HSM
  • 30mm F1.4 DC HSM
  • 18-35mm F1.8 DC HSM
  • 24-105mm F4 DG OS HSM
  • 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM

17-50はキットレンズとしてなら実質2万円ほどで手に入る素晴らしいレンズです。まとまりがよく、人物や風景など頼りになるシーンは多いです。建築物を撮るときには広角側のディストーションが弱点になりますが、特定の被写体に偏愛を注いでいるのでなければ困ることはないでしょう。仮に新しいラインに当てはめればContemporaryに分類するのが合っていると思います。

35と30はタイプの異なるレンズです。35は欧州的とでも言えばいいのか、日本人写真家の憧れみたいな写りのレンズだと思ってます。対照的に、30は日本的です。30で撮った写真に欧米人が “Bokeh” と記しているくらいに── 禅 - “Zen” などと同じように欧米人のほうが価値を見い出しているように感じました。ハロやレンズフレアや玉ボケのようなレンズ効果を活かした写真が得意。ただ、30のほうが写真の腕前がハッキリと出ており、撮影者によって かなり差がありました。30は本気で勉強したい人にとっては習熟度がわかるので最適ですね。

ズームレンズは焦点距離をどれだけカバーしているかという観点のほかに、自分の撮影スタイルに合うかどうかもポイントです。私はスナップ撮影が多く、テンポを重視するときは17-50を基本的に望遠端で持ちます。つまり75mm相当の単焦点レンズとして扱い、立ち回りができないときだけ広角側に素早くシフトすることで撮影チャンスを逃さないようにしたいのです。
この方法では どのズームレンズも甲乙付け難いです。18-35は52mm相当、17-70は105mm相当、24-105は約160mm相当とするか 広角側を基本にして35mm相当としても考えることができます。人物を撮るときに焦点距離は撮影距離とも直結してくるので、自分が得意な焦点距離がズーム端になっているレンズを選べば立ち回りが容易です。そうすると私の場合は18-35が撮りやすいんですが、イベント撮影や肖像撮影などの仕事内容にマッチするのは24-105です。なるほど、決めきれないわけです。

なお、目休めはDP1xの写真です。

と、モタモタしていたらSIGMAからサプライズ発表があったのです。

  • 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
  • 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM

望遠のレンズが2本。正確には150-600が2ラインから出るので全部で3本も発表されました。私は以前、SD1には望遠側が不足してると書いてしまった手前、買わずにはいられない気持ちがあったりします。いや、欲しい! と書いておきます。

難しいのは、今まで撮れていない被写体であるために実績がないことです。これらのレンズを選ぶ動機も足りないわけです。標準レンズを買い足すのは「塩はあるけど、醤油も味噌も、ソースもポン酢もいるよね」ってことですが、望遠レンズを買うのは「辛党なんだけどウチに砂糖いるかな… いや蜂蜜がいいか? それともメープルシロップのほうがいいのかな?こっちのケーキシロップってのと何が違うんだ?」みたいな感じです。思い切って高価な蜂蜜を買ったけど ほとんど食べずに棚の奥にしまってある、なんてことは避けたい。

一応、私にはニホンザルとカモという不完全燃焼させてくれている相手がいるので150-600は魅力的です。彼らは、どちらかといえば冬の被写体ですね。一方で、私が単純に好きな相手は蝶です。蝶は子どもの頃に標本をつくっていたので、写真なら殺さずにすむのがいい。捕虫網に柄を付けずに捕まえていた相手なので忍び寄るのも待ち伏せするのも経験あり。したがって焦点距離はそれほど必要なく、大きく写すなら105〜180mmの単焦点マクロがよさそう。でも蝶は夏の被写体です。両者を1本のレンズで撮ろうというのは欲張りかもしれませんね。

こういうのは実際に撮影の時間が確保できるのか? という問題もあります。私の場合、いずれのフィールドにも車を運転して1時間以上かかります。条件の良い休日があるだけで奇跡なのですが、前後の仕事が大変ならば行く気にはなりません… そうすると18-300のほうが近場のお散歩には適当かな、とか。

でも年に数回でもフィールドに出られれば気分は最高! これは旅行などと同じ感覚なんですよね。

晴雨計。マクロレンズが欲しくなりますね。

シグマのレンズを試せるショップが見当たらないので色々と妄想が、もとい、夢が膨らみました。50mm F1.4のような買取価格の高いレンズなら差額を勉強代と考えて試し買いという手もありますけれど、私の性格では買ったものを手放すということは まずあり得ない。

さて、いかがでしたでしょうか。この投稿の公開時にはフォトキナの真っ最中です。まだ何かサプライズがあるのか、他のメーカーの存在もあるので気になりますね。噂にあった単焦点レンズの更新は執筆時点では動きがありませんが、(APS-Cである)SD1ユーザーの視点としては あまり興味がない焦点距離だったりして。欲をいうと105mmあたりを新しい外装にしてほしいってくらいで。

あとは17-50の更新ですね。開放のフワッとした感じは人物を撮るのにはちょうどいいですし、75mm相当なのも合ってます。けれど、フルタイムマニュアルにしてほしい。フォーカスリングも幅広にしてほしい。インナーズームにして、35mmと50mmには軽く止まるだけのズームロックがほしい。 …わりと不満持ってますね(笑)

文章が終わらなくなってしまうので このへんで。表現の好みがあるので写りは各々で確かめるしかないですが、操作性や使用頻度、重要度から考えてみるといったポイントは参考にしていただけましたでしょうか。それでは、よいカメラ・ライフをお過ごしくださいませ。

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