workdays by Syusay 毎週の関心事を綴ってます

リアルプロクリップレンズの超広角165°に驚く

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iPhone SEのためにレンズを購入しました。ケンコー・トキナーのリアルプロクリップレンズです。iPhone6系ならMoment caseやExoLensのようなスタイリッシュなアイテムも選べるけど、SE向けのハイグレードレンズは今のところ種類が少ないんですよね。セット価格を気にしないならシュナイダーのiProLensSystemがあるものの、移り変わりの激しいスマホカメラに3万円超の追加投資は勇気が必要です。olloclipは4in1で1万円ほどで、私が購入したリアルプロクリップレンズはひとつ当たり3,000円台前半。必要な画角がわかっているならリアルプロクリップレンズのほうが無駄がなく、レンズ品質からみたコストパフォーマンスは良い印象です。クリップ式は他のデバイスにも取り付けられるので、例えばノートPCのインカメラに付けてスカイプすることもできます。

私が購入したのは超広角165°のモデルです。iPhone単体でもデジタルズームは可能ですから、カメラを情報ツールとして考えたなら広角側を足すのがセオリー。そんなこんなで使い始めてしばらく経つのですが、なかなか気に入ってしまったので、今回は作例を交えてご紹介したいと思います。


まずはこんなの。広角レンズのサンプルカットは歪曲を見せるものが多いので、あえてデフォルメを感じないものを1枚目に選んでみました。一見すると何気ないシーンですが、標準的な画角では海岸線と沖を1枚に収めるのは不可能です。海辺というのは絵に描くのは簡単なのに写真にするのは難しいシーンなのですね。しかし超広角レンズのおかげで良い具合です。波が足元に打ち寄せるのを感じていただけるでしょうか?

リアルプロクリップレンズ超広角165°について、簡易にですが実際に写っているものから画角を求めたところ水平画角で137°ありました。35mm判で12mmの超広角レンズでも水平画角は112°ほどですから、これはもう超々広角レンズでしょう。




お次は広角レンズの歪曲を利用した作例です。水平線を眺めていると地球は丸いのだな〜と思いますよね。水平線の湾曲をデフォルメして写真にしましょう。上端から3分の1の位置でもこんなに歪曲します。しっかり曲げることができるので表現の幅が広がりますね。
他に注目していただきたいのは画面下側の水泡です。見下ろしで撮れているのがわかると思います。垂直画角が90°以上あるから足元から空までが1枚に収まるのですね。このように撮影者の視点になって鑑賞できる写真はPOVと呼ばれます。臨場感が出ますから旅行にもおすすめの撮り方です。




今度はスマホアプリとの合わせ技です。アプリで歪曲補正をかけて、なるべく直線が出るようにしました。
手前両側の柱、すごいです、どちらも腹側が写ってます。これによって、挟まれ、包み込まれ、空間に放り込まれたような、いわゆる没入感が与えられるわけです。単純に画面の左右に物体があっただけではこうなりません。

歪曲補正によって周辺部が引き伸ばされてますから、幾分か画質劣化は目立ってしまいます。しかし、リアルプロクリップレンズはかなり健闘していると思います。より高価なレンズでさえ周辺部の流れが顕著なものもありましたが、リアルプロは許容できます。逆光も確かめてみたところ、素のiPhoneカメラよりも悪くなることはなかったです。




最後は最近のお気に入りショット。ブログ側の都合で圧縮されていますが、元データはクリアに写っていることを書き添えておきます。
これについてはレンズ性能を試す気もなく撮ったものです。私の写真を知る人が見たら、いかにも私らしいと思われるような1枚になりました。

私だけではないと思いたいですが、大仰なカメラを持って歩くと欲が出てしまって写真が崩れることがあります。いい写真を撮ろうとして構図がどうだのと考えてしまい、そこそこ見れるけど果たして自分である必要のない写真に落ち着いてしまうんですね。そういう、ある種のスランプみたいなものを感じたときに意気込まずに撮れるのがiPhoneの良いところ。リアルプロクリップレンズも自然体の撮影についてきてくれますね。

本体の工作精度は価格相応で不満を感じるところもありますが、レンズ性能は価格以上で満足のいくものです。クリップがそのままリアキャップを兼ねるアイデアも素晴らしい。もちろんフロントキャップと巾着は付属してます。iPhone SEや5系で使えるレンズを探している方にはおすすめです。

sd Quattro は可愛い弟のようだ

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発売されました。sd Quattro。

インプレッションを書いてみます。結論としては、私はありなんですが、事前に予想していたような「誰にでも薦められるFoveonカメラ」ではなかったですね。Foveonへの入り口としてはdp0 Quattro か、dp2 Quattro が良いと思います。
では、印象的だったところから順に。
(写真はSD1 Merrillによるものです)



オートフォーカスはとても遅い

sd Quattroを楽しみにしていたシグマユーザーは覚悟していたと思いますが、その覚悟を少し上回って若干のショックを与えかねないような遅さです。2008年頃のコンデジの合焦速度をイメージしておけばショックを和らげることができるかも。挙動はまだ掴みきれていないけど、位相差があっても詰めをコントラストで行うからなのか、明るい室内でも位相差がすぐ諦めるからなのか、スッと合わせずに最後がジリジリと慎重な動きをすることが多い気がします。

ただ、オートフォーカスが遅いのは仕方のないことです。シグマのアートラインのレンズは画質優先の重量級レンズですからフォーカス用の玉も重いと考えるのが自然です。慣性の法則の通り、重い玉をキビキビ動かすのは難しいはずで、一般的な傾向として画質と合焦速度は反比例していると感じます。カールツァイスのOtusはマニュアルフォーカスレンズですが、あれはそういう割り切りではないでしょうか。

もしかしなくてもSD1 Merrillよりオートフォーカスが遅いように感じるのですが、正確さと安心感はsd Quattroのほうが上ですね。


F2以下でも合焦は信頼できる

これは良い点。sd Quattroはコントラスト式を備えているから当然なのですが、SD1 Merrillにはできなかったことなので大きな差に感じます。

私の恥ずかしい失敗談では、女性のモデルさんを撮っているときにピントがよく見えず、あとで確認したらピントが顔でなくおっぱいにきてたことがありました。F4以上ならギリギリ使えなくもないけど、F2以下では目立ってしまいますね。SD1 Merrillはライブビューのない光学ファインダーカメラなため、結果を見るまでわからないという怖さがあります。sd Quattroなら安心ですね。今まで不可能とさえいえたことがsd Quattroでは可能になりました。


速度か精度か

私はSD1 Merrillとsd Quattroは使い分けるカメラだと思いました。sd Quattroはひとつのカメラの成長した姿というよりは、SD1 Merrillの可愛い弟なのです。兄にできなかったことを弟がやるけれど、兄にできることをわざわざ弟がやることもない、というような存在。

問題はどのあたりで線を引くか。ひとつの考え方としてF2以下を使いたいときはsd Quattro、ということになるのですが、それはどういう状況なのか? 次の写真を参考に出します。


イトトンボを撮りました。SD1 Merrillで50mm F2.8の撮影結果です。35mm判の換算でいうと75mmの画角にF4の被写界深度になります。体長5cmほどのトンボですが、瞳にピントの芯を持ってくるとおしりの先端はボケます。被写界深度は前後合わせて10cmもないでしょう。

このように、APS-CでF2.8、フルサイズでF4というのは被写界深度としてはたいていのものがちょうどよく写り、もう一段ほど絞っても良しという使い出のあるF値です。これより開けて撮るべきシーンは意外に少ないです。SD1 MerrillでもF2.8ならピントを合わせることは普通にできるので、何か目的があって印象的な写真を撮りたいならsd Quattroを積極的に選ぶことになるでしょう。


ちゃんと持ちやすい

これだけ書いて締めましょう。私は心配してなかったのですが、形が変じゃないかという意見があったので、そのアンサーです。

まず、マウントがニョッキリと飛び出ている点。これのおかげでレンズを握りやすくなってます。左手が窮屈だったレンズもガシッと掴めるようになり、カメラの安定性が増しました。じつはこの一点だけでsd Quattroを選ぶくらい気に入ってます。カメラが安定していると撮影に集中できるからです。

次にファインダーが右寄りで使いにくいのではないか?という点。たしかにそう見えるけど、右手を基準にしてファインダー位置をみれば小型一眼と同じくらいのポジションです。EOS Kissなどと似たフィーリングで構えることができるので最初の1回から違和感なく目に当てがうことができました(私は右手を頬に当ててカメラを安定させるので、右手基準でファインダーがあると使いやすい)。

また、光軸のズレについては、一眼レフを縦に構えたって左右にズレますし、そもそも光軸がまったくズレないカメラは大判フイルムカメラくらいなものです。カメラの歴史的にみても光軸は大した問題になっていないので、これに対応できないユーザーはいないでしょう。むしろ、横向きに構えたiPhoneのようにレンズ位置が左にあるので、写真とライトに関わってきた人でも使いやすいのかもしれません。




以上ここまで。オートフォーカスのレンズ対応状況が最大の問題に思えましたが、対応レンズでも個人的には閾値を下回る遅さなのでどうでもよくなりました。慣れたレンズならマニュアルフォーカスのほうが速いです。レリーズ後のEVFのブラックアウトも長いので、全体的にみて、動体を追うのは諦めてる感じです。
画質についてはSPPと現像技術次第なところがあるので特に書くことはないかな。SPPのアップデートがあれば評価が変わってしまいますし。ベイヤーでは得られない画が欲しいなら使うしかないし。

ご参考程度に。

夏の本命、AppleWatch ウーブンナイロンバンド

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快適〜!


まだ梅雨ですが真夏日なんかも出てきて暑くなりましたね。ジメジメ、ムシムシ。ちょっと前からスポーツバンドは蒸れが気になってました。スポーツ中の使用なら汗をかいているから気にならないのですが、普段の蒸れは少しストレスになります。

で、今こそウーブンナイロンバンド!大正解でしたね。スポーツバンドと比べて良かった点を挙げておきます。
 

ベルトの調整穴が多い

スポーツバンドだと大雑把な合わせ方なので、ちょっとキツイ、ややゆるい、ということがあったんですが、ウーブンナイロンバンドにしてからぴったりフィット!単純なことですが大切ですね。これを極めるとミラネーゼループか…
 

気化熱を奪って涼しい

手を洗ったときに水濡れしたんです。スポーツバンドなら拭き取るだけって話なのですが、ウーブンナイロンバンドは編み物なので水を含みます。しまった、乾かさなきゃいけないのか、と思ったら腕に巻いたままでも乾いていきます。このときに手首が涼しい。
熱中症対策グッズに気化熱を利用したものがありましたけど、それと同じことですね。AppleWatchを積極的に濡らすことはしませんが、夏場に使いやすいバンドであることは確かです。
 

見た目がいい

正直、Appleの公式CG画像では魅力がよくわからなかったです。実際に手に入れてみるとウーブンナイロンバンドは見たときの角度や距離によって質感が変化して見えるバンドでした。冒頭の写真などは、パッと見るとレザーバンドのようでしょう?
私のAppleWatchはゴールドアルミなのでカタログ通りに同系色のバンドを合わせましたが、ブルー系のバンドも欲しくなりました。
 

以上。Appleのサイトを見て、購入を迷っているならおすすめできます。実物は写真より良いですから。

sd Quattroがついに出る

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写真は先代のSD1 Merrillで。柔らかな旅の思い出をプリントするときは、あまり大きなプリントでないほうがよいので、カメラの設定で最も少ない画素数で撮ってます。A4の紙にB5サイズでプリントすると、かわいらしくてちょうどよい。

Foveon搭載カメラの最高解像度を活かすプリントとなると安くとも1枚1万円クラスになってきます。なかなかのコストです。作品数が増えると保管場所にも困るようになる。だからコマーシャルフォトを除いた写真趣味の実態としては、Foveonの解像力よりも光の再現性のよさに惚れて使っている人が大部分なんじゃないだろうか。sd Quattroでも傾向は変わらないから、まず適切な解像度で撮ることでカメラのレスポンスは大幅に改善されることを示唆しておきたいです。

これも世に言う、シグマユーザーの配慮というやつだけれど、数年前は「シグマ?やめておいたほうがいい」と制するのがマナー(?)だったのが、Quattro世代からは「試してみたらいいんじゃないかな」くらいに和らいでいる。ところが、sd Quattroには旧レンズのAF時に若干の注意があるらしい。

価格はボディが8万円台、キットが11万円台とのこと。この2倍くらいを想像していたので驚きました。予想より多く売れるだろうし、多くを満足させる自信があるのかもしれない。もともとSD1 MerrillにしてもDPより快適に扱えるところが強みだったので、そういう位置付けをQuattroでも行っているかもしれない。

キットレンズは意外にも標準単焦点。てっきり明るいズームを合わせてくると思ってました。SD1 Merrillのファインダーでは薄い被写界深度を意のままに扱うのは不可能に近かったから、sd Quattroでは可能ということを意味しているのだろうか?

ソフト面は細かく語られないけれど、Foveonの世代によってRAW現像ソフトSPPの機能に差異があります。シグマ慣れ、Foveon慣れをしてくると、SPPの差がじつは大きな差であったりします。

つまり、何が言いたいかというと、sd Quattro大歓迎!だってことです。




※いまどきフイルムカメラを使ってる人ならシグマのカメラは扱えます。感度や気難しさが取り沙汰されてきたけれど、フイルムカメラより難しいと感じる点はほとんどないです。唯一、RAW現像だけは勉強がいるくらいで。

Apple Watchのアプリ、天気とThe Weather

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Apple Watchはさりげなく便利なところがいいです。例えば、サッと腕に目をやると天気がわかるなんていうのもそう。Apple Watchでは文字盤の上に情報を表示することをコンプリケーションと呼んでいて、ここに天気を表示できるアプリは2016年1月7日現在で4つだけです。数が少ないので全て試してみたところ、私としてはデフォルトの天気アプリとThe Weatherがよかったので書き留めておきます。

タイムトラベルとの相性がよい
WatchOS2の目玉機能だったかと記憶してるのですがApple Watchはクラウンを回すと文字盤の針が回ると同時にコンプリケーションも同期して動きます。簡単に書くとその時刻における天気や予定が表示されるわけです。The Weatherのコンプリケーションは傘マークなどのアイコンと降水確率がセットになったものでとてもわかりやすいです。
これだけなら大したことないように思えるのですが、タイムトラベルの利点のひとつは複数のアプリが同期した表示をするところです。予定のある時刻に雨が降りそうかどうかを一目でチェックできるので安心感があります。なお、デフォルトの天気アプリのコンプリケーションは気温を表示するだけです。その他のアプリはタイムトラベル時に物足りないと感じました。
The Weatherが特に優れていたのは数字でなく絵柄で天気を見せる点です。文字盤には他のコンプリケーションも含めて数字が並びがち。ごちゃごちゃしてしまうコンプリケーションはNGですね。

けれど、気温表示は捨てがたい
前項を否定的にとらえて、雨が降りそうかどうかを気にしても仕方ないという意見はもっともです。雨が降りそうなら長傘を持ち、降るかどうかわからなければ折り畳み傘を持てばいいからです。社会人としてはそれが正解です。
こうなるとデフォルトの天気アプリのコンプリケーションによる気温表示が光ってきます。例えば春先に、今日はダウンを脱いでスプリングコートを着て行こうかとか、日中に出かけて夕方には帰社するときに1枚羽織るかどうかとか、気温が読めると役に立つシーンは意外とたくさんあります。そもそも気温は身体に影響する度合いが大きいので健康管理のためにも把握したい情報です。気温は外出予定のない人にも有用ですし、さすがデフォルトアプリだけあって漏れの少ない設計です。

そういうわけで、今の私のApple Watchの文字盤にはデフォルトの天気アプリによる気温が表示されています。今後、他のコンプリケーションが増えていくと化学反応を起こすかもしれませんが、それまではこのままいきそうです。もちろん旅行先などでは天気とThe Weatherの合わせ技でタイムトラベルすれば気温と天候を同時にプレビューすることもできるでしょう。Apple Watchはこのへんの使い方が肝要なアイテムかと思います。

AppleWatchがこなれてきた

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AppleWatchを買ってからレビューしてなかったので少しだけ感想程度に書き留めてみます。
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